機能性便秘 分類と症状

普段の生活においてもつらい思いをする便秘は、機能性便秘と器質性便秘に大別されます。ここでは機能性便秘についてご紹介していきます。

 

痙攣性便秘

痙攣性便秘は、腸の過活動によって中の便塊が満足に消化されないまま排出されてしまうものを言います。具体的な原因としては、生活習慣や精神的な緊張があげられ、非常にわれわれの生活と密接しています。

 

通常わたしたちは日中やがんばらなければいけないときには交感神経が働き、夕方や夜、リラックスしているときには副交感神経がはたらき、消化が亢進されます。強いストレスを受けるとこれらの自立神経のバランスが大きく崩れ、その一極として腸が過活動をおこすという状態を作り出すといわれています。

 

弛緩性便秘

弛緩性便秘は、逆に腸の筋肉が脱力してしまい、満足に中の便塊を送り出すことができなくなって起こるものです。原因としては、もっとも多くあげられるのが運動不足、そしてやはり自律神経のバランスが崩れることでしょう。

 

運動不足については、特に過度なダイエットを行っていたり、普段運動の習慣がなく高齢の女性などにみられるとされています。
また、自律神経のバランスについては、先にあげた痙攣性便秘のもう一極にあたるものであり、人によってはこのような症状を呈する場合があります。






直腸性便秘

直腸製便秘は、もともと排便を我慢する傾向のある人がなりやすいものです。排便が直腸にたまると、神経のシグナルにより、脳から排便をしたくなるシグナルが発せられます。しかし、ここで無理に我慢を続けてしまうと、脳はその状態を覚えてしまいます。結果として、同じ刺激がきても排便したいという感覚や適切に肛門を緩めるように促すことが難しくなり、結果として便秘となってしまうのです。

 

機能性便秘の症状

機能性便秘の症状としては、きりきりと締め付けるような痛みやごろごろという音、またガスなどが一般的です。また、長いこと便が排出されないことによる不快感や窮屈さ、絶え間ない排便感などもあるでしょう。特に注意したいのが、長期にわたって便塊がたまると、中で有毒な物質が蓄積してしまうことです。通常であれば排出されるはずの毒素が残ることで、手足の震えや吐き気、頭痛といったさまざまな症状が現れることで有名です。

 

まとめ

機能性便秘にもさまざまな種類があり、それぞれ微妙に異なることがわかりますね。また、便秘の症状としても人体に影響のあるものが多く、なかなか怖いことがわかります。