便秘解消期待の食材

一度便秘になると苦しい思いをするだけでなく、生活や仕事にも大きな影響が出てきてしまいます。そんな便秘にならないために、どういったものを食べると良いのでしょうか。順番に見ていきましょう。

 

ヨーグルトと食物繊維

なんといっても一番効果があるのがヨーグルト、そして食物繊維ではないでしょうか。ヨーグルトは、人間の腸内の中に住む細菌のうち、善玉菌と呼ばれる身体に有益な細菌を増殖させる働きを持っているためです。

 

ことわざで十人十色といいますが、住んでいる腸内細菌の種類も十人十細菌であるため、どのヨーグルトが誰の身体にマッチするかはわかりません。

 

実際に食べてみて、効果を確認するしかないため、まだ良いヨーグルトに出会えていない人は、積極的にいろんなヨーグルトを試してみるとよいでしょう。

 

意外に見落とされがちなのが、ヨーグルトのみを大量に摂取して、効果がいまひとつ感じられないと嘆いている方です。実は、ヨーグルトは確かに善玉菌を活発にする役割をもつのですが、それらの細菌の栄養となる物質を同時に摂取する必要があります。それは、食物繊維です。

 

食物繊維がないと、せっかく善玉菌を増やすことができても、うまく働かず、便秘解消の効果を期待できなくなってしまいます。

 

必ずヨーグルトと一緒にサラダをつけることで、効果的に便秘を解消することができるでしょう。






器質性便秘には逆効果かも

こうしたヨーグルトや食物繊維など、巷でもよく知られた便秘の解消法は一度皆さん試されることでしょう。

 

これが機能性便秘、つまり生活習慣によって発生した便秘であればなにも問題はありません。
しかし、何らかの疾患によって便秘になった場合、つまり器質性便秘の場合には逆効果となることもあります。

 

器質性便秘の場合には、悪性新生物などによって腸管がうまくはたらかず、道が細くなってしまっている場合があります。そこに通常の便秘と同じ要領で食物繊維を大量に摂取した場合、ただえさえ狭い腸管の中に水分を吸った食物繊維があふれることになります。

 

結果として、腸の掃除をする機能というより、腸のつまりをさらに助長してしまう可能性があるのです。

 

また、自己免疫疾患である潰瘍性大腸炎やクローン病などは、特定の食物によって炎症がひどくなってしまうことが知られています。クローン病の場合には、高たんぱく低脂肪、そして潰瘍性大腸炎の場合には、低脂肪低食物繊維の食事に注意していく必要があるため、通常の便秘に有効な食べ物が帰って害を及ぼしてしまう危険性があるのです。

 

やはり、ヨーグルトは通常の便秘には効果的なようですね。自分が器質性便秘である場合には、医療機関でしっかりと治療やアドバイスを受けて、療養が必要になります。是非、自分の身体の具合に細かく配慮し、食事を選択していきましょう。