器質性便秘 種類と症状

しつこい便秘は生活の質を大きく低下させてしまいます。でも、人体に危険がないからと甘く見ていると、実は大変な病気であったりすることも。
ここでは、器質性便秘についてご紹介していきます。

 

器質性便秘とは、何らかの疾患により便秘になってしまっている状態をさします。簡単に言うと、腸自体にできものができて形や太さなどが変わってしまうことにより起こる病変ということができるでしょう。器質性便秘は疾患が元となっていますから、種類というよりは疾患によってその微妙な症状が変わってきます。

 

しかし、主な症状としては、腸の形が変形したことにより便が細くなったり、便に血が付着したり、激しい腹痛が見られたりといったものが代表的であるようです。

 

器質性便秘はなぜ発生するのか

器質性便秘の発生には、がんの発生に似た非常に複雑なプロセスがあります。がんや難病をはじめ、ある程度人間はその疾患を発症する因子を持っているとかんがえられます。この因子のスイッチの入りやすさが、いってみれば病気のかかりやすさでしょう。

 

生活習慣をはじめ、食事の嗜好、喫煙、飲酒などの生活習慣が因子の活動に大きくかかわっているのはいうまでもありません。それと同時に、遺伝的な因子の活動性が大きくかかわってきます。ですから、なるべく健康的な生活をしつつ、定期的な検査を欠かさないようにする以上の予防策は考えにくいかもしれません。

 

器質性便秘の基礎疾患としてこわいところは、一度なってしまったら簡単に治癒しないところにあります。早期発見が第一と考えても間違いはないでしょう。






器質性便秘はどのようにして改善するのか

機能性便秘であれば、生活習慣が原因であることが多いため、日常生活を整えることでかなりの改善が見込めることは明らかです。しかし、器質性便秘の場合には、もともとの原因が疾患によるものであるため、なかなか生活習慣の改善だけでは便秘を解消することができません。

 

ひとつは、疾患そのものの治療をすることです。原因が腸内にできたポリープやがん、また隣接臓器である子宮疾患といった場合、これらを取り除くことができるなら、それが最善の治療となってくるでしょう。

 

取り除くのが難しい場合であっても、薬物治療や放射線治療で症状が軽快して縮小する場合、効果が見込めるでしょう。一方で、潰瘍性大腸炎などの先天性疾患や難病といったものに関しては、手術などで取り除くのが難しく、自分が生まれ持った慢性疾患です。

 

長い目で負担をかけずにうまくやっていく方法を見つけることが大切です。

 

機能性便秘と異なり、大きく疾患に依存していることがわかりますね。普段の生活に気をつけつつ、何か恐ろしい疾患にかかっていないかをしっかりと観察していく必要があります。